
メディカルトリマー協会 獣医局長 佐草一優
⇒プロフィール
サロンに来るペットたちは必ずしもじっとしているおりこうさんばかりではありません。落ち着きなく動きまわる子や、すぐに噛み付いてくる子、心臓や関節、皮膚などに慢性の病気を抱えている子だって少なくありません。そんなペットたちに、分け隔てなく優しく対応し、シャンプーやカット、ブローを一人でこなしていけるトリマーさんたち。それは、尊敬され賞賛されてしかるべき、歴然とした技術職であるはずなのに、残念なことに社会的にはあまり高い評価を受けていません。腰痛や気管炎、シャンプーかぶれに苦しみながら頑張り続け、噛まれればしばらく水や鋏が使えなくなることも多く、なんともリスクの高い仕事です。それなのにペットが動いて、ちょっと皮膚を傷つけただけで顧客からはクレームを受け、皮膚のコンディションが悪化したらシャンプーのせいにされる毎日。おまけに拘束時間のわりには収益が上がらない・・・。みなさん、よく頑張っているなあとつくづく頭の下がる思いです。
しかし、トリマーさんってそれでいいのでしょうか?
毎日、様々な犬種の皮膚、被毛に接しているトリマーさんたちは、ある意味では私たち一般の臨床獣医師よりもはるかに、皮膚被毛のエキスパートだと思います。そんなトリマーさんたちに、もっと具体的な獣医学の知識を差し上げ、私たち獣医師と連携しながら、日々の業務にあたっていただければ、より充実した治療や予防医療が実現するのではないかと考えています。今回完成したこのメディカルトリマーのシステムは、私たち臨床獣医師が長年待ち望んでいた、獣医師とトリマーさんの完全なタイアップ事業だと考えています。より、メディカルなトリマーになることで、トリマーさんは今までよりも医療現場に近い所で、トリミングやナチュロパシー、薬浴などをおこなえるようになります。それにともなって、ペットたちを癒すという、全く新しい充実感を私たち獣医師と一緒に味わってもらえるようになることでしょう。そして、ご自身の地域でのステイタスの向上と、収入アップも同時に手に入れてください。
ペットと幸せに楽しく暮らしたい!そんな素朴な希望をみんなで一緒に現実のものにしていきましょう。私たち協会のエキスパート集団も、メディカルトリマーのみなさんを、一人一人大切な仲間と思って、しっかりサポートさせていただきます。
まだ、メディカルトリマーになっていない皆さんも、今からでも大丈夫です。さあ、私達と一緒に新しいトリマー生活を始めましょう!